ぼくのスピリチュアル物語 31 「守護霊」


黒住さんからの13通目の通信の静さんの「註」は、こんな一文から始まる。

(静さんの「註」より)
「この通信は、私があることで自分の能力不足を嘆いていたあとで来たものです」
(以上)

(「黒住さんからの霊界通信、13通め(1985.6.12)より」)
《その人その人の天性を開花せしむるは、ゆるがざる天の意思、天の命、天の働きなり。動ぜざることなし。
天の軌道は誤たず動き、天の軌道は誤たずその人を完うせしむ。
人の天性を歪め、人の天性をいたましむるもの、生命に背く働きなり。
天なる涙はすべての人を慈しみ、すべての人を神ならしめんとする。》
(以上)

(静さんの「註」より)
「その人その人の本来の天性を花開かせることが、ゆるぎなき天の意志であり、天の働きであるのだから、不動の気持ちで居るべきである。
天の軌道は誤ることなく人々の上に働き、誤ることなく、それぞれの人の役目を完うさせるのである。
その人本来の性質を歪めるようなことは生命に背くことであると知らされ、能力のあるなしではなく、ただただ、最善を尽くすこと、それが天に対して責任を果たすことなのだと気付きました。
天の愛はすべての人を慈しみ、すべての人を分け隔てなく、真に神の子となるようにと導き育てて下さっている。」
(以上)

この通信を読んだ静さんは、自分が迷っているのを知り、励ましを与えようと送ってきたのだと感じた。地上に残してきた愛する妻の迷いに導きを与えようとするこの通信、まさに守護霊的である。

ふと、黒住さんからの通信の中に「守護霊」という存在が登場してこないのはなぜだろうと思った。人にはそれぞれ守護霊様がついているというが、黒住さんが生きていたとき、静さんにも守護霊様がいたはずである。その守護霊様と黒住さんは、向こうの世界でどういった関係なのだろうか。同じ次元の存在同士、相談しながら静さんを導いているのだろうか、それとも黒住さんが霊界に移行して時点で、それまでの守護霊様とバトンタッチしたのだろうか。

シルバーバーチの交霊会でも、そこに集まった人たちひとりひとりにも守護霊様はついていた筈である。守護霊様たちは子供の授業参観を見守る保護者のような立場で眺めていたのだろうか。

もしかしたら…

「地上」「霊界」という単純な二つの世界ではないのかもしれない。周波数帯域でいくつにも区分され、霊的な存在でも異なる周波数同士は交流できないのかも知れない。

ああ、霊界はどんな構造になっているのか知りたい。
ぼくの守護霊様、教えて下さいませ。

(つづく)



UFO」へもどる
海辺のぽちさんのエッセイ」へ
透明で素直な心」へすすむ

霊的故郷